5.死んでしまったら笑ってあげる
ナルトは足下に倒れるサスケを悲しげな表情で見下ろしていた。
その体からは徐々に命が失われようとしていた。
「…サスケ…。」
ナルトが呟くとサスケはうっすらと瞳を開く。
「そんな…顔…する…な…。」
そう言って苦しげに笑う。
「くくっ…あいつを殺すまで…死なねぇって…決めてたのにな…。」
自嘲気味に呟くサスケにナルトはさらに顔を歪める。
「なぁ…ナルト。」
「…なんだ…。」
「俺が死んだら…笑ってやってくれ…。」
サスケは更に苦しそうに顔を歪める。そんなサスケの姿にナルトの頬を一筋の涙がつたう。
「あぁ…笑ってやるよ…。思いっきり大爆笑してやるよ…!」
ナルトは絞り出すように叫ぶ。
「はっ…はは…あぁ。」
そんなナルトの叫びを聞くと、サスケは苦笑し、そのまま動くことはなかった。
ナルトはしばらくその場に立ち尽くしていたが
「は…ははは…あはははは!」
涙を流しながら、空に向かって笑った。笑って笑って笑った。
その叫ぶような笑い声は空に融けるように吸い込まれていった。
・・・意味不明・・・。