9.沈黙する
沈黙 静寂 漆黒の闇
それが体に染み渡るほどに恐怖が体の底から沸き上がってくる。
「…!」
ナルトは沸き上がる恐怖に体を震わせる。
みんないない
おとがない
くらやみだけがひろがる
ナルトは一人膝を抱えて座り込む。その体は恐怖に震えていた。
「サスケぇ…サクラちゃん…カカシせんせぇ…みんなぁ…!」
瞳には涙かあふれる。その呟きは闇に吸い込まれていきすぐに消えた。
後に残るのは沈黙と静寂だけ。
ナルトは暗闇の中一人膝を抱えて沈黙する。
誰もいない―静寂と沈黙だけが支配する世界―
・・・む・・・難しい・・・。