相当侵食されていると思う、心の奥の奥まで

最初、紹介されたときはただ、生意気だと思った。
四年前、共に活動している間なんだか気になって仕方が無くて、気がつくと目で追っていた。少しでも親しくなりたいと思っても、否定の言葉しか出てこない自分が嫌になった。ロックオン・ストラトスやアレルヤ・ハプティズムと話をしているのを見ると、そんな風に話も出来ない自分がさらに嫌になって嫉妬までした。
そこでやっと自分は刹那・F・セイエイという人物に、好意を抱いていることに初めて気がついた。

あれからの四年間。
いつも思考は刹那・F・セイエイという一人の少年のことで埋め尽くされる日が続いた。
無事だろうか。今どこで何をしているか。彼はどんな風に成長しているのだろう。

―会いたい―

会って、抱きしめたい。この気持ちを伝えたい。

そしてやっと会えた彼は美しく成長していて、その姿を見て、言葉を交わして、僕は鼓動が早くなるのを感じた。また、共にいることが出来る。共にミッションを行うことが出来る。そう思うと自然と笑みが浮かぶ。

「?どうした、ティエリア。」
不思議そうに首をかしげている幼いその姿が、四年前と変わっていなくて、愛しくて。思わず刹那を抱きしめる。
「・・・ティエリア?」
「・・・刹那・・・愛してる。」
腕の中で刹那が身じろぐ。あぁ、愛しい。僕がこんな感情を持つなんて、思わなかった。
僕の心は、奥の置くまで、君に侵食されているようだ。

ティエ刹万歳!(爆)。
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