多分自分は、彼に心底惚れている

リング戦が終わってイタリアに戻ってから、あいつのことが頭から離れない。
日本人には珍しいハニーブラウンの髪に琥珀の瞳。普段は気の弱い小動物のようなくせに、死ぬ気の炎を額に宿したときの、凛とした表情。紛れも無い”王者”の風格。そお姿に、魅せられた。

何かやることがあればいい。思考をそちらに持っていける。問題はやることが無いときだ。気がつけば思考はあいつのことで埋め尽くされている。

あのやわらかそうな髪に触れて、抱きしめて、唇を奪って。

そこまで考えて思考を戻す。オカマに言わせれば「それは恋だ」と言うが。
―恋―
そんなものには無縁だと思っていた。が、それが妙にしっくり来る。

―俺はアイツに恋をしている―

気付いたらいてもたってもいられなくなって、周りが何事かと言う顔をするのも無視して屋敷を飛び出す。
会いたい。早く、会いたい。会って、この気持ちをぶつけよう。お前は草食動物のように怯えた表情をするかもしれない。それでも俺はお前に会いたい。会って、抱きしめたい。

―沢田綱吉―

俺はお前に、心底惚れているらしい

?→ツナな感じ。闇猫的にはザン様かスクで!
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