正義の名を借りた人殺し
「なぁ、スザク。正義ってなんだろうな。」
「いきなりどうしたの?」
「お前はブリタニア軍人として”ゼロ”率いる『黒の騎士団』と戦争をしている。それは、『正義』か?」
「それは・・・、」
「『正義』とはなんだ?軍人は『正義』でテロリストは『悪』か?」
「そりゃ、そうだよ。彼らのせいでここは、エリア11は混乱している。人はたくさん死んで「じゃぁ軍人は人を殺さないのか?」え。」
「軍人だって人は殺すだろう。ブリタニアに反発するこのエリアに住む人々にとって軍人は『悪』であり、日本を解放しようとする『黒の騎士団』は『正義』だ。だがその『黒の騎士団』も、人を殺めないわけではない。戦争をしているのだから相手のブリタニア軍人を殺すし、その戦闘に巻き込まれて命を落とす一般人もいる。」
「そ、それは・・・、」
「立場が変われば『正義』は『悪』となり、『悪』もまた『正義』となる。そしてどちらも人を殺める。」
「ル・・・ルルーシュ?」
「所詮、ブリタニア軍も、黒の騎士団も、『正義』という名を借りた、人殺しに過ぎないんだ。」
それはシャーリーの父が、ブリタニア軍と黒の騎士団との戦闘で命を落とした後の、何気ない会話。
会話オンリー。