兄と弟
「クフフ、おはようございます。綱吉君。」
「ぎゃぁ――――――!」
沢田家の朝は次男、綱吉の絶叫から始まる(+何かが殴られる音)。
バタバタバタ
「おはよう!母さん!」
「おはようツッ君。ちゃんと起きられた?」
「骸のおかげで一気に覚醒したよ!(怒)。」
なんだか妙に棘があるような気がするがその辺はスルーしておこう。自業自得だ。
「こら、ツッ君。骸『お兄ちゃん』でしょ?」
「・・・俺はあんなのが兄なんて認めない。」
「酷いですねぇ、綱吉君。でも僕はそんな君を愛していますよ。」
思わず箸でつまんでいた卵焼きを取り落としてしまった。物凄い勢いでドン引きだ。
「・・・冗談は髪型だけにしとけよ。」
もぐもぐもぐもぐ
朝から変態に付き合ってたら遅刻して雲雀さんにかみ殺される。
なんて素晴らしく物騒な(いつもの)こと呟いて食事再開。骸のほうはもう食事は済ませているのか綱吉の前に陣取ってニコニコとその姿を眺めている。・・・ぶっちゃけキモイ。
「・・・ごちそーさま。」
骸の視線を綺麗に無視して身支度を整える。
「いってきまーす!」
「いってきます。」
「いってらっしゃい、ツッ君、むっ君。」
母に見送られて二人一緒に同じ方向に家を出る。
「・・・って待て。毎回毎回同じこと言わせんな。ついてくんな。」
「何言ってんですか。僕のかわいい綱吉君が無事に学校に辿り着くのを見届けなくては!」
力説してるけど言ってることはなんか微妙だ。
「・・・俺には雲雀さんとドンパチしに行ってるように見えるけどな。」
おかげで一緒にいる俺はいろんな意味で有名人だよ。俺の平凡ライフを返せ。
とか訴えてみても骸はどこ吹く風といったところだ。そろそろ綱吉も諦めモードっぽい。
「・・・もーいーや。」
「クフフ。分かってくださって光栄ですよ。」
そんな感じに学校に到着すると、校門で遅刻者のチェックをしていた雲雀と骸の綱吉争奪バトル勃発。当の綱吉は二人を放置して教室に向かうが校門前でのバトルは骸のお目付け役(笑)な千種と犬、クロームが迎えに来るまで続いていたりする。
骸とツナの兄弟設定とかカオス・・・!
骸とツナは別々の学校。骸は黒曜でツナは並盛。ちょうど家が中間地点にありどっち通ってもOKだったけど、ツナは骸と同じ学校は嫌だと死ぬ気で拒否(笑)。晴れて骸のいない平和な日々(え)を勝ち取ったが並盛では並盛で雲雀恭弥という厄介な人に気に入られてしまい毎日デンジャラスライフを送る(爆)。さらに骸がツナの送り迎えと称して並盛まで来ちゃうもんだから、毎日雲雀さんとどんぱち繰り広げちゃってるという。ツナはいい迷惑。
素晴らしく裏設定(爆)。