それは聞けない命令
並盛中学、その屋上でツナと獄寺は背中合わせに座り込み、空を眺めていた。今は昼休み。いつも一緒にいる山本は部活の集まりがあるからと、今はいない。
「・・・ねぇ、獄寺君。」
「なんでしょう、十代目。」
「俺がみんなを裏切るようなことがあったら、獄寺君が、俺を殺して?」
ツナの口からつむがれた言葉に、獄寺は息を呑んだ。
自分が、最愛の相手であるツナを、コロス?
そんなこと・・・、
「でき・・・ま・・・せん・・・。」
「獄寺く「できません。できるわけがありません、そんなこと。それに、十代目が俺達を裏切るなんて、そんなこと、あるはずがありません。」
まっすぐにそう断言する獄寺にツナは苦笑する。
「・・・うん、そうだね。ありがとう、獄寺君。」
そう言ってツナは目を瞑る。
それは聞けない命令
うー・・・獄ツナって難しい・・・!