雄々しき視線
俺はいつもザンザスのあの赤い瞳を見て思う。ザンザスは絶対、視線だけで人を殺せると。実際、初対面のときは睨まれた瞬間、生きた心地がしなかった。今だってほら、俺のことを馬鹿にするような言動を取ったやつらを睨みつけたら、メドゥーサに睨まれたみたいに動かなくなっている。
でもザンザスは、俺にはとても優しい瞳を向けてくれることを知っている。敵を見る、血のような色に染まる瞳ではなく、夕焼けのように優しい色になることを。俺だけが知っている、ザンザスの瞳。
願わくば、その視線が俺だけのものであることを。
雄々しき視線
ツナはザンザスが大好きなんです。