君といるための言い訳
※スパナinボンゴレ
「あ、やばい」
俺はうわぁあと頭を抱えた。
何たってあの俺様何様リボーン様の愛銃とらを壊してしまったのだ。
まじありえないぞ、俺!
ちょーっと、ほんとにちょーっと触ってみただけなんだけど…うん、どうなってんのこれ。
何やらワイヤーとかカギだとか色々出て来ちゃった訳です。
リボーンがいない間にこっそり触ったわけだから、元に戻さないとばれる。
どうしよう、と混乱する頭の中でうーんと考えていると不意にある顔が浮かんで来た。
(あの人なら直せるかも)
そう思った俺は唯一の望みに向かってただっ広い廊下を疾走した。
早くしないと悪魔が戻って来てしまう。
何が起こるかを想像しただけで全身に一瞬震えが走って、俺は嫌だと頭を振る。
しばらく走るとやっと見えてきた地下にある小さなドア。
俺はそのドアを勢いよく開けて、中にいる人物に飛び付く。い、いそげ…!
「!?…沢田!!」
「スパナさーん!!ヘループ!俺の人生というか今日と言うこの日を幸せにいや幸せじゃなくて平々凡々でいいから過ごせるように力を貸して下さい!!このままじゃ俺はリボーンと言うなの美少年の皮を被った悪魔に殺されるうんそして地獄に堕ちるよほんと助けてくださいってヘルプ!」
いきなり俺が飛び付いたからか驚いた顔のスパナさんはそれでも俺を受け止めてくれて、何事かと目をしばたく。
そしてとりあえず落ち着け、と肩をポンポン叩かれた。
「何?どうした」
「リボーンの銃にちょっと触ったらワイヤーやら出て来て戻らなくなっちゃったんだ、あはは」
「大袈裟な」
「スパナさんにはわかんないよね、リボーンの恐ろしさは」
「あぁ、わからないな」
羨ましいよなぁ。と思ったけどそれは心の中だけに留めておく。
そんなことより、と銃を持った手をずいと彼の前に出しすと、スパナさんはそれを受けって微笑んだ。
「これくらいなら簡単だ」
「よかったーっ」
「でも直してあげない」
「何故!?」
ワイヤーを引っ張りながらスパナさんは何故か意地の悪い笑顔になった。
え、ちょ、俺の平和な日常はどうなるの。
「これは沢田が悪いから自分で謝るべきだ」
「う、」
「怒られたら慰めてあげるから」
「……」
「あと、リボーンが帰って来るまで此処にいろ」
怒られるのは嫌だけど、スパナさんと居られるならいいや。
仕事も溜まっていく一方だと思うけど、それでもたまには一緒に居たい。
うん、と俺は素直に頷いた。
「直したら、沢田はすぐに行っちゃう」
ああ、確かにそうだったかも。
俺はあははと苦笑いをした。
「たまにはウチにも構って」
「ちょ!スパナさん子供みたいな事言わないでよ」
彼の言葉がなんだか嬉しいような恥ずかしいようなで俺はあたあたと慌てた。
あんたといるための言い訳が出来た
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星屑キャンディー
の柊キウ 様作!一万打フリリクでスパツナのスパナinボンゴレお願いしたんです!いやぁもう素敵過ぎて悶えまくりです!(落ち着け)。
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